現在、美魔女わんちゃんの住まいとなっている我が家のバルコニー。約10年前に増築いたしました御犬様占有ゾーンです。
今日は特に書くこともございませんから、
そのバルコニーの前の住犬でしたポチ子姉さんのお話をいたします。
ポチ子姉さんはある冬のクリスマスに、幼い兄のために我が家にやってきたのです。
(親戚のお家で飼われていた柴犬のお名前がポチさん、同じ犬種だったため、兄が彼女をポチと呼んだからポチ子さんです。)
そのためポチ子姉さんは、私が生まれる前、物心つく前から我が家のお姫さまのひとりでした。
ポチ子姉さんは、たいへんな器量よしで、まさしく大和撫子がごとき柴犬でした。
普段はとても大人しく、無駄吠えもせず、父母や兄の帰宅には必ずお出迎えをかかさない淑女。しかし散歩中の母がよそ様の犬に吠えたてられれば果敢に威嚇し蹴散らす気概の持ち主でもありました。妹の私に対してもとても寛容で、彼女に噛まれる心配をしたことは一度もありませんでした。
子どもが生まれたら、犬を飼えと申しますが、兄を見ているとつくづくその通りだと思います。
我が兄ながら、やさしいひとです。中学時代には、庭でBB弾を撃ちっぱなす非行に走ったりもしましたが、ポチ子姉さんを喪って以来は病人や弱者、うちよそ問わずペットへの優しさが増しました。彼、猫アレルギーなんですけどね。寄ってこられたら撫でるので、後から目が真っ赤になってます。
私は猫、苦手です。写真なら可愛いと思えますが、肉食獣は飼い馴らされても肉食だし獣ですよ。あの忠誠より本能が強そうな瞳が主張しています。